1~2回の不妊治療ではうまくいかず、治療回数を重ねる方、多いですよね。
そして、治療がうまくいかないと、自分を責める傾向がどんどん強くなっていく。
カウンセリングをしていると、「私がダメなんです」とか、「子どもができなければ不幸なんです」と言い切る方もなかにはいらして、なんとも複雑な気持ちになってしまいます。
わたし自身も、6年間の治療を続けた過程では、「子どもができないわたしって人としてどうなの?」とか、「女性に生まれたのに惨め」とか、「みんなには子どもがいるのに、できない自分って情けない」とか、「不妊治療までしてこんなに努力しているのに、哀れだ」などと、自分に向けたネガな評価のオンパレードでした。自分のことを受容するどころではなかったな。子どもがいる友達が羨ましすぎて卑屈になり、そんな自分も嫌で、またそれが自分を責める材料になったりして。
でも今、当時の自分に謝るわたしがいます。とっても可哀そうなことをしたなって。
だってわたしは悪いことをして生きてきたわけでもなく、人に後ろ指刺されるような恥ずかしい生き方をしてきたわけでもないんですもん。それなのに、当時のわたしは、あたかも自分が悪いことをしてきたかのような肩身の狭さやうしろめたさでいっぱいになっていたんです。
妊娠に適齢期があるなんて教わらなかったし、健康であれば少し年齢がいったって望んだ時に子どもができるって思ってたし、誰からも「子どもを得ることって大変なことなんだよ」なんて聞かせてもらわなかったし。体を傷めつけてきたわけでもないし。
毎日をがむしゃらに生きていたわけではないけれど、その時その時を、まぁまぁ真面目に生きていた方だったと思うんです。
なのに、不妊治療中はどうしてあんなにも自分を卑下し、突き放していたのだろうと、あの時の自分が不憫になります。
自分の命、存在も大事なのに。
ひとりひとり ”持ち得ているもの” がたくさんあるはずなのに、欠けてるものにしか目が向かなくなって、自分の幸せが見えなくなってしまう。
不妊治療は、チャレンジング で スパイシーな挑戦。
そのことを意識して、とことん自分を労わってあげること。
自分を攻撃するのではなく、常に自分の優しい味方でいてあげること。
そして、自分が持ち得ている幸せにもちゃんと光をあててあげること。
それができる自分を育てることも、不妊治療を上手くサバイブするためのちょっとしたコツのような気がします。
そのためのツールのひとつとして、「しあわせ日記」をご紹介します。
その日に「よかったナ」って感じたことを、3つ書き留めるんです(ひとつでもいいと思う)。どんな些細なことでもいいんです。 ”よかった” と思えることを意識して、幸せに繋げていくトレーニング。ダメ出しばかりしている自分を少し変えて、見失いがちなささやかな幸せを意識してみませんか。
子どもを願っていた当時のわたしは、自分の混乱やネガな思考をどう扱ったらいいのか誰にも相談できず、いつも同じところをぐるぐる回っているだけで、自分を生きやすくするために ”工夫をしてみること” を怠っていたのだと今になってわかります。
当時を反省して、今年2023年の幕開けから始めてみた「しあわせ日記」。
駆け足で日々が過ぎていく中、こんなちょっとしたエッセンスが欲しいなって思っていたところだったんです。
幸せが溜まっていく貯金、なかなかいいですよ。
あっ、子どもができずに悩んでいる方だけでなく、みなさんにおススメです^^
オフィス永森
一般社団法人MoLive(モリーブ)
代表
永森咲希
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