昨年冬に我が家にやってきたポインセチア。一点の曇りもない鮮やかな「赤」一色で、クリスマスに向かう華やかな環境づくりには欠かせない花。
そのポインセチアに、今年の4~5月くらいから緑の葉が出始めた。これまで、暖かくなってくると、葉がパサパサと落ちてダメになってしまっていたので、ここまで生き延びてくれたのは初めての経験。
嬉しくて、このポインセチアに ”チーア”と名前をつけて一緒に夏を迎えた。チーアは、少しずつ赤から緑へ変化し、今は赤い葉がわずかで、ほとんどが緑の葉を纏うようになった。
今まで、ポインセチアは当然赤、赤であってこそがポインセチア。赤であるべきものと思っていた。
今、青々と葉を伸ばし、活き活きと成長しているチーアに、なんて失礼だったのだろうと、チーアに申し訳ない気持ちがつのっている。
人も同じだからね。
「女性は○○するもの」「男性は○○して当然」「人は○○であるべき」ではないから。
みんな、自分で変化を望むこともあれば、望まない変化を強いられることもあって、それをなんとか受け入れながら、また受け入れようと、もがきながら生きている。
・ 子どもがいるのが当たり前の人生だと思ってた。
・ 子どもがいてこそ一人前だと思ってた。
・ 女である以上、子どもを産むべきだと思ってた。
・ 妊娠させることができてこそ男だと思ってた。
・ 子どもがいるみんなと同じじゃなきゃいけないと思ってた。
・ 子どもがいる人生が幸せだと思ってた。
こんな風に思っている人は少なくない。
「自分はこうあるべき」って自分に課して、そう思い込んでいるのは、自分自身。
子どもを切に願う人にとって、不妊治療をやめて子どもをあきらめざるを得ない人にとって、そんな望まない変化を受け入れることは簡単なことじゃない。
葛藤して、足掻いて、悲んで、時に絶望さえするけれど、自分の思い込みの殻を破って、その変化を否定せずに受け入れた時に、新しい自分を認められるのかもしれない。
この生き方も悪くない、素敵だって思える時は、自分次第で必ずやってくるはず。
自分の変化、否定しないで。
オフィス永森
一般社団法人ライフキャリア妊活サポート・モリーブ
代表
永森咲希
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