FLOW:【産まない 産めない女性の 幸せな人生計画】
FLOWとは、周囲や社会からの期待や固定観念から解放され、それぞれの状況に置かれた女性たちが自分らしい選択をし、人生を楽しく生きる、そんな女性の多様性やストーリーを応援するプラットフォームです。

このプラットフォームを運営するのが、ボレンズ真由美さん。真由美さんとは、私が運営する一般社団法人MoLive(モリーブ)の企画、「海外での不妊治療 - 経験者コラム」向けにご自身の不妊の経験について記事を書いていただいたのがきっかけで、以来、お互いに子どもをあきらめた者同士、ドバイ(真由美さんの拠点)と東京で熱いエールを送り合っています。
今年の春、このFLOWの「Podcast」に出演させていただきました。
6年間の不妊治療の末、子どもをあきらめざるを得なかった過去、その後を夫婦ふたりで生きてきた今、そして今考える未来について等々、前編、後編に分けてインタビューいただきました。
まず前編は、【062_対談_不妊と向き合ったからこそわかったこと】です。

以下が、前編の大まかな内容です。
子どもが授からなかった背景
治療中つらかったこと
”書く”ことの自分への影響( Amazon.co.jp: 三色のキャラメル 不妊と向き合ったからこそわかったこと : 永森 咲希: 本)
頑張るって言葉の呪縛
現在運営している一般社団法人MoLive(モリーブ)の活動
”あきらめる”を考える
インタビューを受けるにあたり、当時をじっくり振り返る時間をいただきました。
私が6年間の治療を止めたのは、今から16年前。凍結胚がひとつあったにもかかわらず、治療を止めるという決断をしたのは、治療を継続することが怖くなったから。クリニックで「先生、私、今日で治療を止めます」と言ったあの日のことは、遠い遠い記憶として深いところに眠っていることもあれば、ついこの間のことのように瞬時にフラッシュバックすることもあります。
真由美さんのリードで、多岐に亘る話しをさせていただきましたが、そんな中のひとつ、「あきらめるって悪いこと?」についての話をここで少し。
仏教であきらめることは、明らかにするということ。

手放すことによって、自分の進むべき道が明らかになるということ。
あきらめなければ、自分が進むべき道が見えてこない、新しいステージを切り開けないということなのでしょう。
子どもをあきらめ、藻掻いた経験のある真由美さんも私も、これには大いに納得しています。
子どもをあきらめた当時は、自分の人生が明るく照らされることなど想像できませんでした。
目標がなくても、暗闇の中何も見えなくても、流れに身を任せながら1歩を重ねる。そうしていくうちに見えてきたものがあり、自分にも変化が訪れる。そんな経験をし、今に至っています。
私のインタビューの後に、真由美さんが、とても素敵な4つのメッセージを届けてくれています。

自分の努力やコントロールではどうにもならないことがある。そこに見切りをつけて、執着を手放すことも勇気。
"Imperfection is your beauty."完璧でない部分もあなたの美しさ。日本の伝統技術の”金継ぎ”のように、傷を隠すのではなく、割れた部分も金でつなぎ合わせて敢えてその傷を見せることで新たな美しさや価値を見出せる。その傷は唯一無二で、その傷をどう見るかはあなた次第で変わる。不完全だからこそ人間らしい価値がある
白黒つけなくていい。白黒で物事を見なくていい。感情も選択もグラデーションでいい。流れに身をまかせていれば、必ずいつか自分の納得いく生き方が見つかる。
いつかあなたのそのレジリエンスは、人を助けるコンパッションに繋がる。それはあなたにも勇気をもたらしてくれる。

私の ”今”は、過去からずっと繋がっていることをあらためて意識した時間でした。
この瞬間も、未来に繋がると実感しながら。
オフィス永森
一般社団法人MoLive(モリーブ)
代表
永森咲希
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