タイムリーな記録が儘ならず、随分時間が経過してしまいましたが、昨年(2023年)9月18日(月・祝)13:00-15:00、日本産業カウンセラー協会の東京支部が主催する講座に出講させていただいた時のことをこちらに記録しておきます。
日本産業カウンセラー協会は、さまざまな環境で働く人たちが抱える問題について、自らの力で解決できるように支援できる専門家を育成しているのと同時に(産業カウンセラーや国家資格キャリアコンサルタント)、多くの講座や研究プログラムがあります。
働き方も多様になっている現代では、働く人たちが抱える問題や悩みも多岐に亘るため、支援する専門家は、クライエントからどのような領域の話が出ても、しっかり聴ける状態であることが必須です。
仕事と不妊治療の両立のことで悩んでいる人がカウンセリングにいらしたら、心理援助職の方々はどんな風に対応されるでしょう。
カウンセラーが、
不妊治療ってどういうものなのか、実はまったく知らない
自分はすんなり子どもができたから、できない人の心理状態は正直わからない
保険適用にもなったし、不妊で悩む人には良い社会になってるんじゃないのかな
・・・etc.、このような状態だったらどうでしょう。
誰にでも起こり得る病気や介護の情報は、自然に見聞きする機会も多く、私たちはあまり意識することなく知識を得られています。ですが、子どもができない不妊の領域のことについては、”関心”を持たなければ自然に得られるものではないんですね。
知らなければ知らないまま。
知らなければ、相談に来た方の話をしっかり把握すること、また共感することはできないでしょう。
「心理援助職の方々には関心と知識を持っていただきたい」と願っていた私の想いと、日本産業カウンセラー協会 東京支部 社会貢献推進部で講座を企画している皆さんの想いが重なり、この講座を実施くださることになりました。(東京支部:https://www.counselor-tokyo.jp/ )
できるだけミスマッチがないように、またイメージしていただきやすいように、講座内容に関しては、事前に講師からの簡潔な説明動画を準備くださいました。
(↑予告動画はこんな感じでテロップまで入れてくださいます)
私の講座のタイトルは「仕事と不妊治療の両立を支援するために必要なこと」で、当事者の視点と支援者の視点の両面から、以下のようなお話をさせていただきました。
今の日本の不妊事情
不妊治療とは
子どもができないってどういうことなのか
不妊をめぐる職場での問題
”聴く”姿勢
当日は20名以上の方が参加くださいました。
ブレイクアウトセッションを入れ、ロールも実施。皆さんさすが共感力が高く、「支えたい」と思ってくださる真摯な気持ちがひしひしと伝わり、半分当事者の私の涙腺が緩む場面も。
終了後のアンケートでは、「今回の講義は自分にとって役に立ったか」、「今後の活動に役立つか」という設問に対し、90.5%の方が「大いに役立つ」という回答をくださいました。
この日に出向いた会場は、東京支部の代々木の教室。
私自身、産業カウンセラーの資格を保有しています。
この代々木教室は、当初毎週1回、10ヵ月間通学したとても懐かしい場所。15人弱のクラス制で担任の先生が3人ついてくださり、朝から夕方まで、カウンセリングの基礎から実践、通学態度や学ぶ姿勢含め、物腰、目線、声の出し方含む”聴く”姿勢に心理援助をする者の心得について、徹底的に密度の濃い指導を受けた学び舎。
そんなお世話になった場所で、少しでもお役に立てたら・・・。そんな思いで出講させていただきました。ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。そして、東京支部 社会貢献推進部の皆さま、貴重な場をいただきましたこと、心より感謝いたします。
で!
今年、2024年の11月にも再度、講座を持たせていただくことになりました。協会のサイトに掲載されたらまたご案内しますので、関心のある方はぜひご参加ください。
オフィス永森
一般社団法人ライフキャリア妊活サポート・モリーブ
代表
永森咲希
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