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株式会社デジタル・アド・サービス様「リプロダクティブ・ヘルス/ライツを考える」講義


去る2018年11月30日(金)、デザイン会社の株式会社デジタル・アド・サービス様(以下das.様)にお伺いし、「リプロダクティブ・ヘルス/ライツを考える」というテーマで、有志の方々に向けて講義をさせていただきました。



世の中にデザイン会社が数多ある中、ご縁あってのdas.様でのこの機会。

お伺いするまで、意義のある時間だったと思っていただけるように努めることで頭がいっぱいでしたが、ご案内いただいた部屋に入った途端目に飛び込んできた、上野恩賜公園の黄金色の銀杏の樹々の美しさと素敵なデザインのオフィスに、緊張がとれ、リラックスさせていただきました。デザインの力、景色の力ってすごいですね。



男/女、既婚/未婚、子ども有/無の枠を越えて参加くださった方々の社内での立場は、スタッフから取締役までさまざま。


皆様お忙しいところ時間を調整して参加くださいましたが、特に遠隔地にいらっしゃるdas.新潟オフィスの方々もWeb会議システムで参加くださり、“社員のこれからの働き方を全社で考えていく”という真剣さがひしひしと伝わってきました。



講義終了後に設けたQ&Aの時間が、思いがけず全員でのディスカッションのような形態になり、ご自身の思いを吐露されたり、経験をお話しくださったり、その感想を伝えたり。


また、「部下からこんな相談を受けたらどうしたらいいか」といった質問を、皆で考えたり・・・等々、わずかな時間でも、日頃の職務上の関係性にとらわれず、妊娠・出産のこと、働き方のこと、男女の役割のこと等を“オープンに話す”時間になりました。



アンケートにも丁寧にお答えいただきましたこと、深謝いたします。



【アンケートの一部ご紹介】 ※皆様のご了解を得ています。


「普段の会話やメディアで話題になりにくい内容を伺えたこと、それに対する気づきを得られたことがよかったです。お話しを裏付ける数値データなど説得力がありました。実際に体験された方のお話し以上の説得力、府落ち感は無いと思います。伝えることの勇気やご苦労も大きいと思いますが、社会的使命感の中でご活動されていることに感銘しました。今後、働き方やルール化の中で少しでも前進させたいと思います」(50代男性)


「実際にお話を伺ってみて、不妊治療の現状にショックを受けましたが、そのような悩み・辛さを抱えている方が私の周りにもいるかもしれない、というのは大変重要な気づきとなりました。一緒に仕事をしていく人たちの中に「話したいときに話を聞いてくれる人」「辛いときに励ましてくれる人」「頑張った自分を褒めてくれる人」が、いてくれると、仕事のストレスは軽減できると考えます。そのためにも、まずは多くの人に知ってもらいたいです」(20代女性)


「今回のようにこういったお話を伺うことによって自然とみんなが自分の話を始めたりするので、永森さんのような方に入っていただいて気軽に悩みを話せるような場があるといいと思います」(30代女性)


「高齢出産の難しさと認知、人生設計、不妊治療への理解・覚悟、不理解の解消、話せる環境作り、心理的サポート・・・等々それぞれに当事者の課題でもあり会社側の課題でもある。とても複雑で個別的問題だが、できるだけ整理・分析して、会社として多数が納得できる水準で制度的サポートができたら良いなと思いました」(40代男性)


「プライベートなことは、「言える人・言えない人・言いたくない人・聞きたくない人」と様々だと思いますので、なかなか難しい課題かと思います」(30代女性)


「悩んでいる方が想像以上に多いという事実は、普段自分が人と接するうえでの意識の持ち方が変化しそう。もしチームメンバーなどからそういった相談を受けた時に、どういった対応をするのが相手にとって救いになるのか教えていただけました。周囲の人間が正しく理解することが、とても大切なことだと感じ、自分も無関係な話ではないと感じたところが大変ためになる講義でした」(30代男性)


「今回のようにご自身の実体験を包み隠さずお話いただけると、まだ若い世代の方にも現実的な問題として捉えてもらうことができるのではないかと思いました。リプロダクティブヘルス・ライツという言葉には「出産を望む自由・望まない自由」という意味も含まれていると思いますが、自分の年齢を考え、改めて自分の将来を真剣に考えなければという気持ちが強くなりました」(30代女性)


「これまでリプロダクティブ・ヘルス/ライツの問題や現状に触れる機会がなかったことに驚き、結婚を考え始める年齢の私でさえ知らないって恐ろしいことだと思いました」(20代女性)


「永森さんのお話を聴いて社員も何かしら意識に変化があったのではないかと思います。私自身とても勇気づけられましたし、あらためて自分と向き合って将来のことや働き方を考えなければと思いました。人それぞれいろいろな事情を抱えていると思いますが、それぞれの持つ問題や状況を安心して相談できたり、理解が得られる職場になったら良いと思います」(30代女性)


das.の皆さまとのディスカッションの時間やいただいた感想から、私自身もたくさんの気づきをいただきました。

居心地の良い空間づくりをしてくださり、これからの「在り方」を共に真剣に考えてくださったdas.の皆さまに心よりお礼申し上げます。

ありがとうございました。


永森咲希

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