• 永森 咲希

生殖医療相談士の継続研修会にて


2019年2月23日(土)、日本生殖心理学会が養成している「生殖医療相談士」の継続研修に講師としてお声がけいただきました。




プログラム内容

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13:00-14:30 SDM(協働的意思決定)のための面接技法

       講師: 平山史朗

14:30-14:45 休憩

14:45-16:15 生殖医療相談士として「治療のやめどき」を支援する

       講師: 永森咲希 (一般社団法人MoLive(モリーヴ))

16:15-16:45 最新の生殖医学情報

       講師: 高見澤 聡 (杉山産婦人科新宿 副院長)

16:45-17:00 アンケート記入等

17:00 終了

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研修案内文(ポイント)


今回の研修では、前半がSDM、後半は治療のやめどきの支援という、生殖医療相談において必要ではあるけれど難しいコミュニケーションについて学びます。前半のSDM(Shared Decision Making: 協働的意思決定) は、医療における意思決定場面でICに変わる概念として注目されており、その実践には、より患者の価値観や物語を重視する必要があります。後半の治療のやめどきにかかわる支援は言うまでもなく、生殖医療相談でもっとも困難な場面の一つでしょう。今回は治療の終結期、終結後の当事者支援に力を入れておられる永森先生に関わりのコツについて研修していただきます。また、最新の生殖医療の現状についてのニュースを高見澤先生に解説していただき、知識を確実なものにしておきましょう。


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生殖医療相談で極めて難しい「治療のやめどき」の支援。生殖医療相談士という立場の多くが、医療現場で働く方々と伺ってはいましたが、この治療のやめどきについてどう考え、どんな風に捉えていらっしゃるのかといった点については、事前把握がなかなか難しい状況。


ということで、私自身の体験と、日頃接している当事者の方々の声(事例)を率直にお伝えしながら、患者さんにとっての「卒業式」とはどういうことか、皆さんに一緒に考えていただくスタイルの研修とさせていただきました。





冒頭と最後に同じロールプレイのワークを実施しましたが、最後のロールプレイでは、涙を流されながらその役に徹してくださる方もいらしたほど。当事者の気持ちを十分想像してくださったからこそですが、約160名にも及ぶ今回の参加者の方々の想像力と、患者への共感力の豊かさを感じずにはいられませんでした。役割を演じるということは、その立場になってみるということ。当事者の心理状態を理解しようと努めてくださったことに心から感謝。皆さんの真摯な眼差しに胸が熱くなりました。



高度生殖医療を受ければ妊娠・出産できるわけではありません。あきらめざるを得ない方も多くいらっしゃいます。あきらめる心理とはどのようなものか、またあきらめる時に必要なものは何なのか、、、etc. お聴きいただきました。


半分支援者であり半分当事者の私の立場だからこそお伝えできる、そんな貴重な機会をいただけたことに感謝いたします。当事者を支援する同じ仲間として、これからも共に頑張っていきましょうという言葉で終了させていただきました。

平山史朗先生、ヒューマンリプロ・K 久保敦様、ありがとうございました。


当日受講者の皆様にご記入いただいたアンケートから感想の一部を紹介させていただきます。


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【アンケート結果】


・「卒業しないといけないのに卒業できない」「どうしたらいいかわからない」や「卒業なんて考えられない、諦めるなんてできない」という訴えや相談が多い中、私の中で最も困ってしまう面接になる傾向があって正直苦手でした。でも今回、どんな心情でどう対応するべきなのかが少しだけわかったような気がします。やはり難しいですが。


・2人の生活について考える患者会を予定しています。承認されることの必要性、私の卒業式、とても参考になりました。またご講演お聞きしたいです。


・治療終結の支援に日常から関わる機会が多いです。「卒業式」を行うことの大切さについて、節目がいかにその後の1人の人生において重要か考えるきっかけになりました。


・とても貴重な話を聴かせていただき、心にひびいた。患者さんの思いを知れてよかった。


・実際に仕事をしていて治療を終えた後の話を聞くことはありません。やめどきを経験したからこその思いを聞けて涙がでました。今日聞けたことを忘れずに、今後に生かしていきたいです。胸がいっぱいでうまく書けません。ありがとうございました。


・自身の経験を知人でもない私たちに話すということは、ものすごくパワーを使うと思います。が、だからこそ、心にひびきました。本当にありがとうございました!


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私こそ、真摯に耳を傾けていただきましたこと、心から感謝しています。

皆さん、ありがとうございました!



永森咲希

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